相手が気づかない優れた能力、資質、業績、貢献、成長、可能性などについて、その事実を本人に伝え、自覚させること。
相手を人間として尊重するなら「ほめる」より「認める」ことの方が大切です。承認にはありのままを本人に認識させる誠実さがあります。
人は生まれながらに認められたいという承認欲求を持っています。自分が必要とされている(自分には価値がある)と実感し、認められたいのです。生きていくためには承認が必要です。
正しい承認は下図にあるプロセスを経て、個人と組織(会社)に様々な効果をもたらします。 その効果については種々の実証研究によって明らかにされています。
【自己肯定感】 自分は生きる価値がある、誰かに必要とされていると、自らの価値や存在意義を肯定できる感情のこと。 「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。
【自己効力感】 課題や目標などを達成する能力が自分にあるという感覚、または環境に対し効果的にコントロール(対処)できているという感覚。平たく言えば自分の能力に対する自信。
【内発的モチベーション】 報酬、地位、名誉、賞罰などのような外的な要因に基づかない動機のこと。好奇心や関心によってもたらされ、お金のためでもない、怒られないためでもない、その活動がしたいからするという心の底から湧きあがる動機。